各種契約

契約とは

契約は、ビジネスの基本となる、法的な拘束力をもった約束ごとです。一度結ぶと、守らなければならない義務と、相手に守らせる権利が生まれます。契約書は、その契約の内容を書面にしたものです。

契約書のポイント

契約書には、①法律の強制的な条文に反しないこと、②「公序良俗」に反しないこと、③内容が明確であることが求められます。また、④契約書に定められていないことについては、法律の一般原則が適用されます。そのため、契約書の作成やチェックには、法的な専門性が求められます。

「及び」・「並びに」、「若しくは」・「又は」

きわめて初歩的な例ですが、「及び」<「並びに」さえ意識しない契約書も見られます。「A及びB並びにC及びD」という複雑な言い回しの条文も、この関係を知っていれば、「A及びB」と「C及びD」が先ずあって、それらが「並びに」で結ばれていることがわかります。ちなみに、「若しくは」と「又は」の場合は、「若しくは」<「又は」です。

「遅滞なく」、「速やかに」、「直ちに」

「遅滞(ちたい)なく」、「速(すみ)やかに」、「直(ただ)ちに」の順番はどうでしょうか。答えは、「遅滞なく」≦「速やかに」<「直ちに」です。そのため、「直ちに○○すること」と書かれている条文をつきつけられたときは、相手がきびしい要求をしていることになるため注意が必要です。現実に守れそうにないときは、「速やかに」か「遅滞なく」にさりげなく書き直します。

正確な言葉づかいだけでも価値が上がる

法律の条文を丁寧に読むと、このような言葉の使い分けがされていることに気づきます。契約書の場合も、正確な言葉づかいがされているものは、それだれでも解釈の混乱を避けることができ法律的な文書としての価値が上がります。一目置かれてビジネス上の価値も上がります。

契約書はビジネスそのもの

こうしたことと同時に、契約書はビジネスそのものです。様々なビジネスとそのための契約の特徴を生の実務として理解せずに、ひな形を真似したりつなぎ合わせて作るだけの契約書は、逆にトラブルのもとです。

大儀をぶらさない

また、契約交渉では、何より大儀(自らの信念)をはっきりさせておく必要があります。何のために、誰のために交渉するのか? この大儀は絶対ぶらしてはいけません。

契約交渉の「松竹梅」

その上で、交渉の仕方には「松竹梅」があります。負けた者にも喜んでもらえ互いにハッピーになるやり方が「松」です。相手を言い負かそうとして恨みを残すやり方が「竹」です。たたき合いや消耗戦で互いに痛みを伴うやり方は「梅」です。

ビジネスで勝ち残れる契約のために

できるだけ「松」に近づけるには、①法律的な争点と事実的な争点を区別して分析する。その上で、②徹底的にシロクロをつける「攻め」で行くか水掛け論に持っていく「守り」でのぞむかのスタンスを決める。あとは、③合気道のように相手が動こうとする力だけを使って相手を征する。それらによってはじめて、ビジネスで勝ち残れる契約を結ぶことができます。ただ、こうしたことは口では言えますが、実践するには豊富な経験が必要です。

私たちの事務所では

「すずかぜ経営法務事務所」では、法務分野での経験35年以上の実績と高い専門性、実戦的なノウハウ、バランス感覚を活かし、企業様に真に役立つ契約業務を、手厚く支援致します。